第六回 華光 于田国に来たりて霊力を顕わす
さて華光は玄天上帝の指示で関門に火を放ち、下界へ逃げ出しましたが、行くところもありません。どうしたものかと考えているとき、ちょうど目の前にたいそう奇怪な山が見えてきました。四季を通して萎むことのない花が咲き、一年中春のような美しい景色なのです。華光は早速ここの土地神を呼び出して訊ねました。
「あそこは何てぇ山なんだ?」
土地神、
「あの山は離婁山と呼ばれております。また山中には緑水芙蓉洞と呼ばれる洞があり、そこに二人の大王が住んでいてあの山を守っております」
「そいつはどんな奴だ?」
「私はお答えすることが出来ません」
「なぜ出来んのだ?」
「私がもしもすぐにあなたの質問に答えたら、奴らの一人はしっかりと見ておりますし、もう一人はしっかり聞いております。ですからお答えできないのですよ」
「俺が邪魔させたりしないから、お前はただ答えりゃいいんだ」
「では申しますが、この山の大王の一人は千里眼と呼ばれており、千里も先をも見渡し、見えぬところはございません。もう一人は順風耳と呼ばれる大王で、これまた千里先の話まで聞き取れ、知らないことなどありません。
また彼らはそれぞれ離婁・師曠という名も持っており、二人あわせて聡明二大王と称しております。人を取って食うことを厭わず、積み上げた骨は山のようだそうです」
華光はこれを聞き終えると土地神を追い払い、すぐにその離婁山へ向かいました。
数里と行かぬうちに離婁山へ着きました。その千里眼と順風耳とやらは、洞の中におります。
順風耳が申しました、
「土地神の野郎めが、たった今華光に俺たち兄弟がここで人を食ってると言っちまいやがった。今華光がここに俺たちを捕まえに来たぜ。兄貴には見えたかい?」
訊ねられて千里眼が答えます、
「俺にも見えたぞ。あンちくしょうめ、もうすぐこの中までやってくるに違いない。どうしたもんかな?」
「あいつの神通力はスゲエって言うからな、対抗するのは難しいぜ。そこで俺に作戦があるんだ。俺と兄貴が二つの大山に化けて両端に立つんだ。そこに華光が来たって、どうして山が俺たちだと見分けられるよ? そして奴がうまいこと気づかなけりゃ、奴が俺たちの真ん中に来るのを待って、そのままとっ捕まえて喰っちまえばいいんだ。どうだい!」
これには千里眼も大賛成です。そこで二人は互いに山に化けると、並んで端に立ちました。
その頃華光は離婁山に到着して辺りを見回しましたが、人っ子一人見えません。そこで思うに、
「ここの妖怪どもは神通広大だというからな、きっと妙な術をしかけたに違いねえ。天眼を開いて見てみるか。さてどこに行きやがった?」
華光は天眼を開いて一瞥し、そして笑いながら言いました。
「こいつら、なんとあらかじめ俺が来るのを知って、先に二つの大山に化けて立っているな。そして俺が真ん中に来たら捕まえて喰おうって寸法か。ならば俺も一計を案じ、指から三昧真火を出そう。そして左右の山にそれぞれ火を放ち、焼いちまうとしよう」
そこで華光は呪文を唱え、指から三昧真火を発し、焼き始めました。二人の大王は火が放たれたのを見ると慌てて逃げ出し、華光に戦いを挑みます。ここで華光はわざと負けたふりをいたしました。二人が追いかけてくるのを見て、華光は降魔伏鬼の槍を地面に置くと笑いながら申します。
「てめえら二人は一体どんだけの力があって俺に打ちかけてきたんだ? どこのどいつが殺し合おうなんて言った?
さあ俺はここに槍をおいたぞ、お前ら二人でこの槍を引っ張って動かせるかな?」
これを聞いて大王どもが申します、
「お前が俺たちに敵いっこないってことはもう分かってるんだ、なのに何でそんな大口たたくんだね?」
「でたらめ抜かすな、まずはやってみせろよ。さあお前たちの内どちらが引っ張るかい?」
そこで千里眼、
「弟よ、お前が出る必要はない。俺からやってみよう」
言い終えると、まずは片手で引っ張りましたが槍はぴくりとも動きません。両手を使ってみても、やはりちっとも引っ張ることが出来ません。今度は順風耳が前から引っ張ってみましたが、これもダメです。見かねて華光が申しました。
「一人づつ引っ張るなよ、二人揃って前から引いてみろ」
言われたとおりやってみても、これまたうまくいきません。その時華光が呪文を唱えると、二人の両手が槍の柄に粘り着いて離れず、二人は泣きわめきます。
この様子を見ながら、華光は大喜びで言いました。
「俺のこの槍は降魔伏鬼の槍と言ってな、てめえらみたいな妖怪に動かせっこないんだよ。さあお前たち、このまま大人しく俺に帰順すればそれで良いが、もし『イヤだ』の『イ』の字も言ってみろ、すぐに三昧真火を出して焼き殺してやるぜ」
それを聞いて、二人は声を揃えて答えます。
「心から天王様に帰順いたします!」
そこで早速華光は七粒の火丹を取り出すと、それを二つの丸薬に作り変えて申しました。
「お前たちが俺に命を助けて欲しいなら、俺に帰順する時この丸薬を飲むんだ。そうしたらその手も離すことが出来るからな」
言われたとおり薬を飲みますと、やっと二人は槍から解放されました。華光、
「お前たちが今飲んだのは俺の火丹だ。いいか、間違っても逃げ出そうなんて思うなよ。もし逃げ出しやがったら、俺が火丹をお前たちの腹の中で発火させて焼き殺しちまうぞ」
二人はその言葉を信じず、すぐに逃げ出しました。そこで華光が呪文を唱えて火丹を発火させ始めると、二人は腹を焼かれてぶっ倒れ、「天王様どうかお助け下さい!」とわめき立てました。
華光、
「お前たちは俺に投降するのか? どうなんだ?」
二大王、
「もし火を消してくれたら、心から帰順して、今度こそ背いたりいたしませんです」
これを聞いて華光は火を止めさせ、二人の腹の中の火丹も落ち着いたのでした。
二人は華光を拝しながら訊ねます。
「天王親分はどちらへ行かれたいんですか?」
華光、
「俺はここへ身を落ち着けたいのさ」
そこで二人が申し上げますには、
「もし親分がここへ身を落ち着けられるなら、こんな良いところはありませんぜ。ここは于田国の管轄区域で、以前俺たちはそこに反乱を起こさせたんです。そして于田国王の夢枕に立ってこう言ったんでさぁ、『毎年三月三日、童男童女を用意して俺たち二人に供えるように。そうすれば俺たちの加護により豊作間違いなし、国は安定し民も安らかになろう』とね」
それを聞いて華光が申しました。
「今から俺たち三人でもう一度于田国の王宮に行き、国王の夢枕に立ってこう言おうじゃねえか。『これより童男童女の供え物はいらん。それよりわしの廟宇を建てて我々三人の像を彫り、春と秋にはきちんと祀るのだ』どうだ、いいだろう?」
三人は話し終えると、早速その夜于田国王の夢枕に立ったことは、さておきます。
さてこちら于田国では国王が昇殿し、役人の者たちが朝廷に参上し終えますと国王が申しました。
「余は昨夜夢を見たぞ。その夢では頭に金竜の冠をかぶり、額に一眼多く、手に三角の金磚をもった者が出てきて、こう言ったのじゃ。
『我は天界の者で、名をば華光天王と称す。離婁山に来たりて離婁・師曠の二人を収む』
そしてその尊菩薩は余にこう命ぜられた。
『これより後童男童女の供え物は用いず、一個の廟宇を建てるべし。春秋と二度祭らば、我が汝の国に永遠の太平をもたらそう』
そこで余は廟を建てたいと思うのじゃが、皆の者どう思う?」
役人たちは奏して申し上げます。
「今までの夢は少年少女を人身御供に差し出せという内容でございました。しかし今日我が君が見られた夢の中の神が言うには『童男童女の供え物は用いず、春秋と二度祭るべし』とのこと。これは福神でございます。どうして従わないことがありましょう。
我が君にあられましては、すぐにどこか場所を選んで廟を建造し、宝像を建てるよう玉旨を下されるべきです。迷うことなどございません」
国王、
「どこに廟宇を建てるべきかのう?」
役人たち、
「この城から五里ほど離れたところに火漂將の廟がございますが、今はもう廃れております。ですから聖旨を下し、廃廟を取り除いて新しい廟を建てましょう。こんなに美しいところはございませんよ」
国王はこれを聞くとすぐに錦衣衛を指揮し、御林軍三千を連れて廟宇を取り払い宝像を立てに向かうように玉旨を下しました。役人たちは退朝いたします。錦衣衛兵の宋清は玉旨を受けると、すぐに火漂將の廟宇を取り払い、新しい廟を立ててそれを天王祠と名付けました。それが終わると国王自ら文武の役人たちを引き連れ、線香を立てて供え物をいたします。
さて華光は廟宇を手に入れ、神像に香火を受ける身となりました。そこで千里眼・順風耳の二人に言いつけます。
「お前ら二人で香火を見守ってろよ、人々に害なんか加えるんじゃねえぞ。俺は下界に遊びに行くが、あの国に災いがあればそれを取り除き、難に遭えば難から救うんだ、言うことを聞かなけりゃ承知しねえからな」
二人が承諾いたしましたことはそれまでといたします。
さて、火漂將の方はといいますと、国王には廟を取り壊され、代わりに華光の祠が立てられたのですから、これは面白くありません。何とか華光とやり合おうと思いましたが、華光ほどの神通力もないのでただ堪え忍ぶしかありません。昼といわず夜といわず華光に一泡吹かせる算段を考えましたが、何の方法も思いつきませんでした。
ある日のことです。于田国王には一人の公主がおり、以前対馬国の許嫁から華光天王の霊感が優れていることを聞き、出殿して父上に申し上げました。
「私、華光天王の霊感は大変優れていらっしゃるとうかがいました。是非廟へ行ってお香をあげたいのです。宜しければ父上、私にもお参りに行かせて下さいませ」
国王は喜んでこれを聞き入れました。早速公主は女官たちに命令して線香や紙燭を準備させ、自ら天王祠へ焼香しに向かいました。
公主は入殿の礼を終えますと、家来の者に神幔を巻き上げさせました。
「私、天王の像を見てみたいわ。どんなお姿なのかしら?」
そこで将軍が神幔を巻き上げます。一目見て、公主は感嘆して申しました。
「天王のお姿ったら、なんてお素敵なのでしょう!」
参拝も終わり、公主は車に乗って廟門を退出しますと、宮殿へ帰ります。それを見ていた火漂將、
「俺は華光に廟宇を取られてからというもの、まだ仇を返せずにいる。ところで今公主を見てみたがずいぶんといい女だな。ここは一丁怪風を起こして公主を俺の洞内に連れてっちまおう。そうすりゃ一つには夫婦になれるし、二つは国王は華光が公主をさらったと疑うだろうから、仇も討てるって寸法だ。コイツは良い!」
思うが早いか、火漂將は一陣の怪風を起こすとあっという間に公主を洞内へとさらい、結婚を迫りました。公主の方は承諾いたしません。そこで火漂將が言いました。
「さてはお前は『俺は一体誰だ』とこう言いたいんだな。俺は火漂將さ。前にお前の父の千田国王が俺の廟宇をぶっ壊して天王祠を建てちまったんで身の置き所がなく、こんな洞窟に住んでるんだ。今日お前が天王祠へ焼香しに行ったのを見て、俺はお前に惚れたんだ。そこで怪風をおこし、ここにお前を連れてきて夫婦になろうとしてるのに、何で従わないんだ? もしお前が断固俺を拒むっていうんなら、俺はお前をくっちまうぞ」
公主が思うに、
(もしも承諾しなかったら、この人に食べられてしまうのかしら?)
そこで仕方なく、嘘をついて言い逃れることにいたしました。
「私は大王様にいきなりここに連れてこられて、不安でドキドキしております。もしよろしければ私に数日だけ時間を下さいな。そして心が落ち着いたら、その時はあなたと夫婦になりましょう」
これを聞いて火漂將は大喜び、
「それもそうだな。では今からこの中のどこをお前の部屋にするか決めよう。あそこが良いかな?」
そしてすぐに小妖怪に公主の世話をするように言いつけると、自分はご馳走を買いに行って公主と夫婦になるのを待つことにいたしました。
さてお話は変わりまして、于田国の国王が昇殿し、臣下の者たちが朝廷に参上し終えた頃、公主に付き従って天王祠へ焼香しに行った家来の一人がやって来てこのように上奏いたしました。
「臣どもが公主に従って天王祠へ参りました折り、公主は神幔を巻き上げさせ、華光天王の宝像をご覧になってウットリなさっておられました。
それから廟を発とうとした時のことです、忽ち一陣の狂風が砂を飛ばしながら吹き付けてきて、臣ども皆目を開けることが出来ずに地面に突っ伏したのです。風が止み、待臣たちが見たときにはもう公主のお姿はどこに見えませんでした。仕方なく、臣どもだけで朝廷に帰って参ったのです」
国王はこれを聞くと、怒り狂って申します。
「これはきっと華光の奴めが公主を連れ去ったに違いない! 余はすぐに玉旨を下し、御林軍に天王祠を取り壊させるぞ!」
しかし文武百官がそれを押し留めて申し上げました。
「陛下が先日見られた夢では、華光天王は正真正銘天界の神とのこと。なのに約束通り陛下が廟宇を建て、宝像も造られたというのに、どうして仁義も考えずに陛下に仇で報いましょう。思うにこれは城外に別の妖怪がおり、そいつが公主を連れ去った可能性もありますが、はっきりとは分かりません。願わくば陛下、まずは牒文にこう書いてお焼き下さい、『華光は三日以内に公主を王宮へ帰すべし』と。その約束が破られたら、天王祠を取り壊すのはその後でも遅くはありますまい」
国王はこの言葉を聞き入れ、すぐに天台宮で牒文に文句を書き付けて焼いたのでした。
またもやお話は変わりまして、こちらは離婁・師曠の二人です。二人は公主が火漂將に連れ去られ、また一方では国王が牒文を焼いて「三日以内に公主を帰せ」と言ってきたことを知りました。二人で火漂將と戦って公主を助け出そうかとも思ったのですが、二人とも火漂將ほどの神通力はなく、仕方なく華光が帰ってくるのを待つのでした。
丁度千里眼と順風耳がどうしたものかと悩んでいたその時、華光は祥雲に乗って帰ってきました。早速二人は公主が焼香しにやってきて神幔を巻き上げたこと、帰り際に火漂將に連れ去られたことなどを一通り説明いたしました。華光はこれを聞いてカンカンに怒り、すぐに火漂將のいる洞へ向かったのでした。
丁度火漂將は洞におらず、華光はすぐに公主を発見いたしました。公主は泣いて助けを求めます。
華光、
「泣くな泣くな、俺が祥雲に乗せてアンタを送ってやるよ。だからアンタは国王に、俺がやったんじゃないってことをちゃんと説明するんだぜ」
公主はもちろん了承いたします。そこで華光はすぐに祥雲に乗り、公主を王宮へ送り届けました。国王がそこへ大急ぎで駆けつけると、公主はそれまでに起きたことを一つ一つ話し、自分をさらったのは華光ではなく火漂將である、今自分を助けてくれたのは華光であると説明いたしました。これを聞いて国王は大変喜ばれたことはさておきまして――
さて、華光は再び火漂將の洞へやって来ますと于田国の公主に変身し、火丹で団子を一つ作ると、座って火漂將の帰りを待ちました。
しばらくして火漂將が戻り、公主に訊ねます。
「お前、今日は体の調子はどうだ? もし良いんだったら俺と夫婦になろうや」
公主、
「まだ少しよろしくありませんわ」
火漂將、
「もうお前を待って一日になるのに、まだ良くならないって言うのか。俺はお前と結婚したいんだ、もう待てねえ!」
「もし私とすぐにも夫婦になりたいのでしたら、それは大して難しいことはございません。ですが恐らくあなたはしばらくしたら気持ちも冷め、きっと私のことを必要とはなさらないでしょう」
「もしそんな気持ちを起こしたら、天地が俺を許しゃしないさ」
「私、まだあなたの言葉が信じられませんわ。もしあなたが私と結婚したいのでしたら、私がここに一つのナツメを持っております、あなたがこれを食べたなら私はあなたと結婚いたしましょう」
「食べたらどうなる?」
「食べて下されば、これから私たち二人は仲むつまじくなれますわ」
「それにしても既に一緒に暮らしてるのに、なんでそのナツメを二つ持ってきて一緒に食べないんだ?」
「あら、一つだって多いくらいですわ」
火漂將はこれを聞いて大喜び、手を伸ばしてナツメを取ると、口に放り込みました。するとたちまち腹の中が沸騰し、燃え上がらんばかりです。そこで華光は元の姿に戻り、大声を張り上げます。
「この妖怪野郎めが、厚かましくも公主をさらい、俺まで巻き添えにしやがって!」
火漂將も激昂して申しました。
「てめえが俺の廟宇を奪いやがったんで、その仇に報いたまでだ! なんだって今日は俺の洞までやって来て俺を騙しやがった?」
言い終えると、すぐに華光に斬りかかってきます。華光、
「黙れ! さて、お前がついさっき喰った俺のナツメだが、アレはなんだか知ってるか?」
火漂將、
「あれはナツメだろう、何だっていうんだ?」
「あれは俺の火丹だよ。お前がもし俺に降伏しないって言うんなら、すぐさまお前を焼いちまうぜ」
火漂將はこれを信じす、槍を掲げて華光と突き刺そうといたします。華光はそれを見てすかさず呪文を唱えると、火漂將は炎に焼かれて地面を転がりながら「天王様お助け下さい、お助け下さい!」と叫びました。
華光、
「てめえはあれが火丹だとは信じてなかったが、今焼かれてみてどうだ、信じる気になったか? もう火種はお前の腹の中に埋め込まれてるぞ。どうだ降伏するか?」
火漂將、
「天王様がお助け下されば、この私め進んで帰順いたしますです」
これを聞いて華光はすぐに火を抑え、火漂將の腹ももう痛みません。華光は火漂將を収めると、これを部下として用いることと致しました。
さて于田国の国王が昇殿し大臣たちと相談しておりますと、なんと華光が火漂將を退治して帰って参りました。そこで国王は文武の大臣たちと共に天王祠に壇を設けて儀式を行い、香をあげたことはそれまでといたします。
後に、敬愛して止まない余先生はこの様子を見て、一首の詩をお作りになられました。
詩に曰く――
婦人當自守閨粧 女は自分で操を守り
安可天淵去行香 参拝になど出歩くな
不遇天王神通救 天王のお助けなくば
難免一身入洞房 今頃火漂とお床入り